修理専門店より正規代理店のほうが安い場合も!ロレックスの修理はどこに依頼するのが正解か|@DIME アットダイム
修理専門店か正規代理店か?
機械式腕時計には定期的なオーバーホールが欠かせないことは皆さんもご存じだと思う。これを怠るとムーブメントが油ぎれをおこして時計が動かなくなったり、そのまま使い続けるとより重大な故障を引き起こすこともある。オーバーホールの価格はメーカーとモデルによって異なり、ここで頭を悩ますのが正規代理店を選ぶか、修理専門店を選ぶかである。もちろん正規代理店の方が安全確実だが、4〜5年に1度のオーバーホールを考えるとコスパのいい修理専門店も魅力的だ。
それでは巻き上げても針が動かないほどこじらせた場合の修理はどちらがいいのだろう。ケースバイケースだが、今回はロレックス『SED-DWELLER Ref.16660』の場合で比較してみた。防水性能が1220mに向上した2代目シードゥエラーでキャリバーCal.3035を搭載。振動数は毎分28800で、パワーリザーブは約48時間。自動巻きのクロノメーターである。通称トリプルシックス、生産開始は1978年のヴィンテージものである。今まで日本ロレックスでメンテナンスを受けてきた。
修理専門店の見積もりは15万円以上!
このトリプルシックスはオーバーホールに出すのをサボっていたら、1日の誤差が1分以上どころではなく、ネジを巻いても動かなくなってしまった。故障の恐れもあるので、この機会に修理専門店と正規代理店の「日本ロレックス」に見積もりを出した。日本ロレックスのサブマリーナとシードゥエアラーのオーバーホールにおける基礎技術料は4万5000円である。ここに研磨と洗浄代が含まれ、さらに修理に必要な部品代が加算された合計がオーバーホール料金となる。
一方、修理専門店のオーバーホール料金は2万5000円からという所が多い。近所の「ウォッチレスキュー」に見積もりを依頼。1週間後に電話が掛かってきた。修理のために大きな歯車を2個、交換する必要がある。部品代が非常に高価なため合計金額が15万円以上になりそうなので、正規代理店に修理を依頼した方がいいという意外な内容だった。良心的なアドバイスに従って日本ロレックスにオーバーホールを依頼しよう。
街で見かける修理専門店。オーバーホール料金は正規の半額から7割程度で、業者によって技術力に大きな差がある。
正規オーバーホールをおこなう日本ロレックス。2年間のメーカー保証が受けられる。
正規代理店の見積もりは11万2500円
日本ロレックスにトリプルシックスを持ち込んでオーバーホールを依頼。お盆休みがあるため最大修理に2ヵ月かかるかもしれないと言われる。見積もりが出るには約2週間掛かった。見積書が郵送され、これを見て電話で修理を進めるかどうかを連絡、連絡後に修理開始という手順になっている。修理の場合も必ず基礎技術料が発生する。
見積もりの代金は11万2500円だった。竜頭、チューブ、回転ベゼルのスプリング、ガスエキジットバルブの部品交換、さらにブレスレットのバネ棒、クラスブ、クラスブ用バネ棒の交換を予定。どうやら大きい歯車は交換不要らしい。ケースに錆びがあるため防水性能に問題があった場合はミドルケースの交換が必要となり、この部品代は何と25万円である。さらにウラブタが2万5000円となる。防水が保証されなくてもいいなら、ケースを交換しないという選択肢もある。
日本ロレックスから送られてきた見積書。金額は税別で、見積もりの有効期限は2ヵ月間。
ショパール【2021 新作】幸福を呼ぶタイムピース「ハッピースポーツ」
ステンレススティールとダイヤモンドが革新的な融合を果たし、1993年に産声を上げた「ハッピースポーツ」は、その独特の魅力と現代性を失うことなく、およそ30年の時を駆け抜けてきた。ショパールは今年、コレクションの発表時に公開された初代モデルの復刻版2本(1993本および788本限定)「ハッピースポーツ ザ・ファースト」を発表した。
ハッピースポーツ ザ・ファースト
このモデルは、伝説的なムービングダイヤモンドと“ガレ”ブレスレットに加え、黄金比の原理から着想を得た外径33mmの新しいルーセント スティール A223製ケースや、ラグとリューズにセットされた5つのカボションカットサファイア、そして自社製造の自動巻きムーブメント「Chopard 09.01-C」といった重要な技術革新も応用し、そのアイコンにふさわしいオマージュを捧げている。
ハッピースポーツ ザ・ファースト
(左)自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。27石。25,200振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×ダイヤ(直径33mm、厚さ10.84mm)。30m防水。世界限定1993本。125万4000円(税込み)。
(右)自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。27石。25,200振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×ダイヤ×MOP(直径33mm、厚さ10.84mm)。30m防水。世界限定788本。218万9000円(税込み)。
ハッピースポーツ初の33mmケースがデビュー
また、今回初めて、最高の着け心地を約束する33 mm径のハッピースポーツが登場し、バリエーションに富んだ11 点の新作モデルがコレクションに加わった。オールステンレススティール、18Kエシカルローズゴールド、そしてバイカラーモデル。いずれもレザーストラップ、またはメタルブレスレット、ポリッシュ仕上げのベゼル、またはダイヤモンドセットベゼルで展開される。また、ケース、ベゼル、リューズ、そしてストラップに至るまでの全面にダイヤモンドをあしらった18Kエシカルホワイトゴールド製モデル。全てのウォッチに自社製造のムーブメント Chopard 09.01-Cが搭載され、文字盤の上では、伝説的なムービングダイヤモンドが輝きの舞を披露する。
黄金比から割り出したプロポーション
ショパールのアルチザンたちは、中央にギョーシェ装飾を施したシルバーカラーの文字盤に5つのムービングダイヤモンドをセットした一連のモデルを生み出した。ルーセントスティールA223、18Kエシカルローズゴールド、またはコンビケース、レザーストラップまたはメタルブレスレット、ダイヤモンドセットベゼルまたはポリッシュ仕上げのベゼルなど、ハッピースポーツは一人ひとりの好みに応じるべく、バリエーション豊かに展開される。
初代モデルの復刻版「ハッピースポーツ ザ・ファースト」
「ハッピースポーツ ザ・ファースト」(左)SS×ダイヤ 125万4000円(税込み)/(右)SS×ダイヤ×MOP 218万9000円(税込み)
「ハッピースポーツ」(左)SS×ダイヤ 90万7500円(税込み)/(右)SS×ダイヤ 184万8000円(税込み)
「ハッピースポーツ」(左)SS×ダイヤ 107万2500円(税込み)/(右)SS×ダイヤ 201万3000円(税込み)
SS×18Kローズゴールドで華やかなコンビモデル「ハッピースポーツ」
「ハッピースポーツ」(左)SS×18KRG×ダイヤ 116万6000円(税込み)/(右)SS×18KRG×ダイヤ 201万1000円(税込み)
「ハッピースポーツ」(左)SS×18KRG×ダイヤ 166万1000円(税込み)/(右)SS×18KRG×ダイヤ 260万7000円(税込み)
ケースもブレスも18Kエシカルローズゴールドでダイヤをふんだんに使用した「ハッピースポーツ」
RG×ダイヤ 443万3000円(税込み) /
ショパール「ハッピースポーツ」
自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。27石。25,200振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×ダイヤ(直径33mm、厚さ10.84mm)。30m防水。
4年に及ぶ研究開発を経て誕生したルーセントスティールA223は、従来のスティールより明るく、耐久性に富み、抗アレルギー性の合金だ。ショパールのコミットメントである「持続可能なラグジュアリー」を反映すべく、ルーセントスティールA223は、オーストリアにある最先端の工場にて、その70%が再生素材で作られている。つまり、ショパールのスイスのアトリエまでの素材輸送に関連するカーボンフットプリントが抑えられているのだ。
文字盤で踊るムービングダイヤモンド
文字盤を覆う2 枚のサファイアクリスタルの間で自由に舞う5 つのムービングダイヤモンドを通じて、ハッピースポーツはカジュアルでありながらも気品ある姿を増幅する。1976 年にショパールが生み出し、ハッピースポーツウォッチコレクションにも採用されたムービングダイヤモンドは、女性と時の関係に大きな変化をもたらした。女性たちはただ時間を見るだけではなく、文字盤上で絶えず新たな舞を披露して輝くダイヤモンドの存在も堪能するようになったのだ。これはほんの一握りのアルチザンだけが駆使できる究極の技で、彼らは時計を組み立てる際に、独楽状のカプセルに収められたダイヤモンドが絶えず揺れ動くようにひとつひとつ丁寧に配置する。
キャリバー Chopard 09.01-C
女性用の小さな自動巻きムーブメントを有するブランドは多くない。多くの女性がクォーツを好む傾向にあるが、海外旅行中に急に電池が切れて、しかもそこがボタン電池を入手しにくい南の島だったらお手上げだ。また、電池が液漏れでもしたらムーブメントは修繕が効かない。まして購入後20年も経ったら、メーカー側はパーツを作っておらず修理を断られるケースだってあるのだ。さらに問題なのは、その時計に飽きて二次マーケットで売ってしまいたくなった場合、クォーツは驚くほど値下がりする危険性をはらんでもいる。これは女性誌どころか専門誌でも書かない事実だ。だから、レディスウォッチもロレックスやショパールやグランドセイコー、パテックフィリップなど、自社で自動巻きのムーブメントを開発製造しているブランドを購入する方が、将来的な満足感が高いことを、女性たちにも知って欲しいのだ。
Contact info: ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922
ロレックス2021年新作。エクスプローラー1 SS・コンビ
2021年4月 ロレックスが、遂に新作を発表しました。
今回の目玉モデルの一つに、エクスプローラー1があげられます。前作 エクスプローラー1 ref.214270が2010年の登場から10年以上経過しており、昨年から新作発表が噂されていました。
新型エクスプローラー1は、これまでの流れをくむステンレススチールのref.124270と、意表をついた“コンビのref.124273”がラインナップされています。
新型 エクスプローラー1
長年続く3、6、9インデックスは健在。搭載されるムーブメントは、2020年発表の新型サブマリーナーに初めて搭載されたキャリバー3230を採用。Cal.3132から更に耐衝撃性を高め、パワーリザーブは48時間から約70時間に延長されました。
36mmケース
特筆すべきは、前作のref.214270のサイズ39mmから、3mmも小さい36mmにダウンサイジングされたことが挙げられます。これは1953年の登場から、前々作のref.114270まで続いた仕様です。型番が2242~ではないのは、114270の直系である事を意味しているのでしょうか。
ref.214270とref.124270サイズ比較
エクスプローラシリーズ 旧作例
ref.214270(2010年~)39mm Cal.3132
ref.114270(2001年~2010年)36mm Cal.3130
ref.14270 (1990年~2001年)36mm Cal.3000…
シャツの袖が窮屈に感じるスポーツモデルが多い中、36mmというサイズに好感を持つ方は多いのではないでしょうか。 実際、ここ数年の中古市場では、ケースの大きな時計の相場が伸び悩んでいる傾向にあり、そうした傾向をメーカー側がキャッチしているという側面はあるかも知れません。
エクスプローラー ref.124273 コンビ
もう一点特筆すべきは、ステンレススチール・イエローゴールドのコンビ ref.124273の登場です。ロレックスは、新型のエクスプローラーが、初代モデルへのオマージュであると述べています。
ロレックス公式サイト
エクスプローラーシリーズのルーツは、1930年代からヒマラヤ登山隊に提供が行われていた腕時計であり、1953年にイギリスの遠征隊がエベレスト初登を成し遂げた事を記念し、同年エクスプローラシリーズが登場しました。
初期モデルに名が上がるref.6098とref.6298では、ごく一部にイエローゴールド・ステンレススチールのコンビ、全体にゴールドを使用した個体(さらにはスターダイヤルも)が確認されています。また6299ではエンジンターンドのYGベゼルが多く見られます。
弊社アーカイブ:エクスプローラー ref.6298
エクスプローラーはステンレススチールのみという認識が一般的ですが、2021年新作のエクスプローラのコンビ仕様 ref.124273 は、こうした最初期のモデルに着想を得たのだろうと推測されます。また、ダウンサイジングの真意もこうした過去モデル回帰の一環なのでしょう。
はやく実機を見てみたいところです。
エクスプローラーRef.124270 SS
Cal.3230
パワーリザーブ:約70時間
ケース径:36mm
防水性能:100m
エクスプローラーRef.124273 SS×18KYG
Cal.3230
パワーリザーブ:約70時間
ケース径:36mm
防水性能:100m
情報元:www.rolex.com
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